
神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
目標の喪失
2021年04月05日 10:03メタモルフォーゼという神秘を僕ら人間に当てはめた時、無器官体と欲望機械という対比として言い表してもいいように思います。
無器官体の様相を呈する時というのは自分の時間が切断された時、それは何かを達成した時であり何かに大きく挫折した時であり、達成も挫折も目標の喪失という意味ではどちらも同じなのかもしれません。
特に挫折の場合というのは一切の気力を奪われ、思考は停止し、それでも尚思考しようと試みても濃い霧に覆われて何一つ見渡せない。
挫折、欲望機械の停止、停止した機械はそのまま放っておけば錆びついて溶解してしまう、まずは精神分析的に分解して、意味を見出し、ばらした機械は大切に保管して、安心して無器官体として休んで、そののちにまた気力が湧いてきたら新たな機械を組み上げて、颯爽と生き生きと新たな欲望機械に乗り込めばいい。
これは一人でやる事ではなくて、誰かに手伝ってもらいながら。
人は人生の、流れる時間の中で、何度も何度もメタモルフォーゼを経験する。
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