神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
相談 新たな言葉の入力
2016年10月10日 08:49何かを自分で決めるというのは、自分で思考して決めるという事なのでしょうけど、その思考のもととなるのは言葉な訳ですね。
でも、その言葉というのは元々は自分のものではなかった、というか、人との関わりや会話からであったり、書物からであったり、なんらかの経験や学習からであったり、要は自分の外部からもたらされたものであり、自分の中から成長に伴って自然と生成されたり、遺伝子のスイッチが入る的に無から自分独自の言葉が生み出されたりした訳ではなくて。
言葉によって思考する、その言葉というのは、自分と、何か自分以外のものとの関わりを通して、自分にもたらされたもの、だから自分以外のものを使用して(借りて)思考しているというかね、そしてその、自分に言葉をもたらしてくれたものにしても同じで、そのものも言葉をそのもの以外の何か他のものからもたらされている、で、その他のものもまた他の・・・・と延々と続く、多くの人が共有している言葉というものの一部を使用して(借りて)思考する。
自分で何かを決めなくてはいけない時というのは、今まで自分にもたらされた言葉を駆使して思考すればそれで事足りる時というのは、それで勿論いいのでしょうが、もし、今自分の中にある言葉だけでは判断が難しいように感じたのだとしたなら、その時は新たな言葉の入力を求めて、誰かに相談する。
今持っている言葉で決断できるという事も、言葉が不足しているので新たに入力を求めるのも、どちらも自分以外からもたらされた言葉というものによって決断している事には変わりはないのですから。
相談・・・・・新たな言葉の入力・・・・そのあとに、最後の最後に、ちょっと一言「・・・・・・やる」「・・・・・・やめとく」まずはこれだけ出来れば。
新たな現象に出会った時、経験した事の無い異物に出会った時、当然思考のもととなる言葉は不足しているのですからね、どんどん相談すればいいのだと思います、そしてちょっとずつ実績や自信を付けてゆけば。
相談する、適切に誰かを頼るという事は、それはもう既に、自分が新たな言葉の領域に自然と一歩を踏み出している、という事です。
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