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空虚の時代

2017年06月22日 08:40

空虚・・・・・・物事の価値や心の拠り所が何もない事、空っぽな事。
昔は何らかの、絶対的な価値や、唯一の事を信じていれば何とかなるようにも思える希望のようなものとか、何かそういうものがある中で、それと共に生きてゆけばそれで幸せだったのか、自分の幼年期や青年期を思い返しても、どうもそういったものは見当たらないというか、なんとなくピンとこないのですが、だからもう昭和の終わりにさしかかった頃からは空虚だったのかもしれないですけれど。
空虚をどう生きるか、というのは大きな問題。
もしかしたら本当は、我に返ってはいけないのかもしれない、我に返ってしまえば、その時は寄る辺なさとか拠り所の不確かさとか、そういうものが前景化してきてしまう可能性もあって。
それか、もしかしたら、そういった拠り所の不確かさ認めた上での、多少のシニカルさが必要なのかもしれません、シニカルと言うのは別に自分の心と言われるものを貧しくする要素では決してなくて、空虚な時代に対応するための工夫。
多少のシニカルさのもとで虚構を手にとり、本気でその虚構を楽しむ、味わう。
自分なりの、自分たちなりの、楽しみ方を創造するという事も今の時代を生き抜くにはとても有効なのだと思います。
そこで自分を、自分たちを表現する事が出来て、共有出来て。

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