神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
紫陽花の中の小人たちに招かれて
2016年06月19日 09:33群生している紫陽花を前にすると、その紫陽花をかき分けて、葉や茎や根の辺りに小人がいないか探したくなる衝動に駆られる事ってないですか?
え~と、なんですかあれ? アリエッティみたいなやつ・・・・・・七人の小人とかでもいいですけど、なにかそう言ったファンタジーに通じるものがあるように思います、紫陽花って。
さまざまな色や形がありますしね、パステルカラーのグラデーションっぽいやつ、まだ小さなみずみずしいやつ、花火を連想させるガクアジサイとかも。
多くの紫陽花を前にしてきょろきょろと長い時間見ていると、日常から引き剥がされるような感覚になってきて、そしてそれは綺麗な色の作用なのだから、やっぱり小人みたいなファンタジーになってしまうのでしょうが。
いや、なんかおかしな事書きだしちゃいました、どうやってまとめたらいいんですかねこれ。
じゃあ、そうですね、平日の日中、霧雨のなか、静かな公園で群生している色とりどりのみずみずしい紫陽花に見入っていたら、いつの間にか雨も上がり陽が差してきて、陽の光にキラキラと反射する紫陽花がとても綺麗で、思わず我を忘れていると、どこかから自分を呼ぶとても小さな声が聞こえてきて、周りを見回してみてもそこにはいっさい人の気配はなく、それでも相変わらず小さな声は聞こえ続けていて、よーく耳を澄ますとそれはどうも目の前で群生している紫陽花の中の方から聞こえてきているように感じ。
まさかと思いつつも、声のするあたりの紫陽花をそっとかきわけて根に近い茎のあたりを見てみると、サンタクロース・セーラームーン・ラムちゃん・仮面ライダー・ウルトラマン・峰不二子・ふなっしー・・・・・思い思いにコスプレした小人たちが笑顔で手を振っていて・・・・・・自分はただ覗き込みながら小人たちと会話を楽しんだのか、それとも自分も小人と同じ大きさになって、色とりどりの紫陽花の群生の中で一緒に遊んだのか・・・・それすらも定かではなく・・・・・・それはとても長い時間のようでもあり、ほんのまばたき一つ分の白昼夢ようでもあり、はっと我に返った時、かき分けたままの紫陽花の根の部分にはガラスの靴がそっと置かれていて・・・・・・・。
えーと、女性の場合はそのガラスの靴を履いてみたら大きさがぴったりだった、男性の場合はその靴を持って旅立ってください、あなただけのシンデレラを探しに。
・・・・・・・話まとまったのかな、これで。
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