神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
美しい音、あるいは不安をかきたてる音。
2016年01月30日 09:35自分が、産まれたばかりでまだ言葉を理解できていない時、自分が話せなかった時、こういった時期は誰にでも確実にあった訳ですね。
そんな中、養育者の語りかけは、自分の耳にはどのように届いていたのでしょうか?
言葉という概念すらなく、まだ話せないまでも、何らかの音として聞く事はできたのでしょうから。
言葉としてではなく、情緒を揺さぶる「音」として。
言葉の意味するところは分からないのですから、それは音でしかない訳ですね。
言葉から意味を取り除いたら、それはもう音でしかない。
そしてその音には語りかけという抑揚や情緒が、まるで美しい音楽のようにメロディーを奏でていたのでしょう。
優しく語りかける母親の言葉を、美しい音として、安らぎや安堵の音として、心地よく聞いていたのではないでしょうか。
こういった経験を想像的に思い起こす時、安らぎを覚える事もありますし、それは理想的で幸せな事ですね。
逆にその理想の裏側にあるものに視線がいくこともあります。
大きな葛藤が生まれますね。
心地よく聞いていた安らぎや安堵の音、聞いた瞬間に氷ついてしまう不安・恐怖・怒り・・・・・。
どちらに想いが及ぶかで、今の関係性の中での心のありようも、少し見えてくるのかもしれませんね。
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