神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


職業の選択

2017年04月27日 08:46

缶コーヒーのCMでありますね、職人さんと会社員の方が少し離れたベンチに並んで座っていて、お互いの仕事をもし自分がやったら・・・・・・と想像を巡らせてみる、という。
世の中には多種多様な職業があって、その中から自分はこの仕事がやりたいと考えて、なりたい自分、的な積極的選択をして掴み取る、という流れがもしかしたら理想的なのかもしれないですけれど、というかそれは絵に描いた、と言ってしまってはいけないのかもしれませんが、単なる職業選択時の一つのモデルでしかないという場合も、現実的には多い。
実際に数種類の職業に転職を繰り返した後にでもいいのでしょうし、そうではなく、自分がその仕事をやってみたら、と想像を巡らせてみてという事でもいいのでしょうし、そんな中で積極的選択というよりは、自分に出来る事、やれる仕事、という消去法的選択。
そこで自分が納得して、自分にできる仕事に取り組む、その時には自分にできない仕事をしている人に敬意を向ける事も可能なのでしょうし、自分の携わっている仕事に対しては真摯に取り組んだり、謙虚になれたり、大切に思えたり。
自分にできる事を通じて、社会と関わらせてもらえているという、感謝とかも。
消去法的選択、そこでは「何でも出来る可能性に満ちた自分」という万能感を抹殺しなくてはいけないのですから、自己愛という事に関して言えば、誇大な自己愛ではなく適切な自己愛が形成されるのでしょう、その結果として、謙虚さとか、他者に対する敬意が芽生える。
この記述を自分自身に落とし込んだ時、僕は対等な個人同士としての1対1の対面カウンセリングだけに特化している訳ですが、カウンセラーの方の中でも、いらっしゃいますね、セミナーとかワークショップとか、人前で生き生きと話す事が得意な方、その方の発する言葉によって一瞬で目の前に居合わせた多くの人々を幸せにする事が出来る・・・・・・僕は勿論そういうカウンセラーさんに敬意を表しておりますし、そうは出来ない自分の在り方に真摯に向き合っております。
自分にできる事に、ただただ真摯に取り組むしかない、これはたぶん、誰でもそうだと思うのですけれどね、誰だってそういう流れで考えながら自分自身の仕事に取り組んでいるのでしょう。
・・・・・・・・「自分を知った時、謙虚になれる」という事でもあるでしょうか。


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