自分の分身が欲しい？

自分の分身が欲しい、自分がもう１人いればいいのに・・・・・・・自分のクローンみたいな感じでしょうか。
忙しいからだったり、自分がやりたくない事は自分のクローンにやらせたいからだったり、朝とりあえずそいつを起こして「よし行って来い」と会社に行かせて、自分はやりたいことをやるのか、二度寝するのか。
自分の代わりに行動させるという事は、周囲から見た時に完璧に自然で区別のつけようがなく、自分と同じ思考で、同じ判断で、同じ受け答えで動いてもらわなければいけない、自分だったらこうする、という行動をとってもらわなければならない。
もしくは、自分の理想とする行動を、それはちょっとしんどいような事でも、嫌がらずにこなしてもらわなければいけない。
という事は、自分のスキルアップ版・バージョンアップ版としての、自分の分身に自分という存在を委ねる、最低でも自分と互角の能力の分身に自分という存在を委ねる。
しかしこれ、自分と同じ考えや行動をするものが、自分の言う事をただ素直に聞き続けてくれたりするものでしょうか。
自分が「・・・・面倒だから分身にやらせよう」と思うのと同じように、思考形態が同じである分身も「・・・・面倒だから本体にやらせよう」と思う事もあるんじゃないでしょうか、性格や考え方も同じなのですから。
同じ趣味嗜好も持っているのでしょうから、選択も一緒、そうじゃないと周囲に本体である自分がさぼっているのがばれてしまいます「あいつなんか最近ギクシャクしておかしいんだよね」と思われてしまうのでしょうし。
当然同じ異性を好きになるのかもしれないし、その時、能力的に互角なら取り合いをしてもいいのでしょうが、バージョンアップ版と戦うのは、ちょっと厳しい、勝ち目はないでしょう、多分、全てにおいて勝ち目はない。
分身だっていつまでも分身で甘んじている事に不満を抱くのかもしれないし、自分が本体に取って代わってやろうと野望を抱く。
そうしたら、どうしましょう、攻撃されて勝ち目がなさそうだったら「どうぞどうぞ、わたくしが働きに行きますので、分身様はお好きなようにくつろいでくださいな、なんならあなた様が本体になってくださいな、わたくしは、えーと、じゃあ、へ、変態、そう、本体から変態に格下げで結構でございます」とか。
その日から自分の分身に「おいっ、変態、帰りにファンタグレープ買って来いよな、あと、かっぱえびせんもなっ」と命令され「はいはい、承知いたしました」と。
どうしましょうか、やっぱり分身作ったりとかズルしないで自分で頑張るしかないんですかね。