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神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
自分を映し出す鏡
2016年11月23日 09:08日常の中でも目にする事のある光景なのだと思いますが、僕らはそれを、より一層体験しやすいというか。
会話をしている中で、ふと気がつくと、両者が同じ姿勢、同じ仕草、同じ格好をしている、これは性別や年齢差とは関係なく。
自分が両手を膝の間で組んでいる時、気がつくと相手も両手を膝の間で組んでいる。
相手が片方の手で反対側の腕の肘をさすっている時、気がつくと自分も同じ仕草をしている。
首の後ろに手を回す、アゴに指を当てる、頬をさする・・・・気がつくと同じ恰好。
僕の場合は、正対した時にお互いの視線がずれる位置に座る事が多いのですが、ふと気が付くと同じ格好をしている。
その場合、話している時、そこに何を見ているのか。
これはきっと、そこに見ているのは相手の身体ではなく、自分の内界・・・・・というか、自分の精神・・・・・いや、こういうときは心という言い方が適切なのか、だから見ているのは「自分の心の内」と言われるようなもの。
自分の心の内に目を向けながら、それでも視線は相手のいる方向へ向けつつ会話を続けている。
その会話は受容や共感と言われるものが理想的に循環しだして、話している相手によって引きだされたり、自分から自然と開示したり・・・・・目の前に存在しているのは、お互いにとって他者ではなく、自分の心の内を映し出すもの・・・・・だから鏡、目の前に居る相手というのは「自分を映し出す鏡」。
鏡であれば、当たり前のように同じ格好をしますね、逆に違う格好をしたとしたら、それはホラーという事になってしまう。
僕らはこういった事を感じやすい環境にいる訳ですが、日常のカフェやレストランなどでも、たまに目撃する事のある光景ですし、これは自然に起こる、当たり前の現象なのだと思います。
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