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言葉を失うという快
2017年10月19日 09:48言葉を失う、それは、その現象が発する強度に晒され圧倒された時。
瞬時に飲み込まれ方向感覚を失った中で、ただその現象の持つ欲望の渦に初めは驚愕と共に、のちに心地よくなされるがままに身を任せるしかない、という快。
晒された当初は、解釈不能なように思え、しかし時間の経過と共にある程度の冷静さを取り戻した時、解釈の不能という認識は、解釈の不要に改められる。
言葉を失うほど素晴らしいものというのは、敢えて解釈を不要とする中で強度としての在り方を保ち、大切にそっと愛しさのもとで接し続けるのもいいのかもしれません。
現実的な領域に触れたように感覚した時、それはラカン的な現実という事ですが、まあ本来的にはそれは、厳密に言えば絶対に不可能なことなのでしょうが、時代の変化と共に現実的領野の定義も、勿論真理は踏まえた上で、少しポップに変容して楽しんでもいいのかもしれませんし、メタの視点で楽しんだっていいのかもしれない。
だからそんな意味合いでの現実界のようなものに触れたように感じる事ができた時、その現象の持つ圧倒的な強度に晒され、ただただ言葉を失うしかないという、快。
強度とは純粋なものであり、純粋なものは間違いなく美しい。
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