誰が気に入っているか？

気に入っている理由を、うまく言葉で説明できないものに囲まれている心地よさ。
とでも言ったらいいのでしょうか。
何かを選択する時、使い勝手であったり、好みであったり、味であったり。
そういった事を吟味して、多くのものの中から、ひとつのものを選択する。
理性的な選択、まあ、当然ですよね。
しかし、そういった選択方法ではなく、何かを選択する時に、多くのものを、眺めている時に、強度を伴って、自分に侵入してくるもの、といったらいいでしょうか。
そういったものに、出会う事があります。
そうなると、もう自分には、それが唯一のもののように感じて。
結局、それが、他と比べて劣っているものであったとしても、もうそれしか考えられずに、それを選択すると。
そして、たとえそれがどんなに劣っていたとしても、選択したものに対する満足感は非常に大きい。
こういった経緯のものたちに囲まれている時、心地よさを感じます。
劣っていても、三流品だったとしても、そんなことは一切、意に介さずに。
そして、それを選択した理由を述べよ。
と求められても、自分で選択したにもかかわらず、明確に答える事は不可能で。
「いや、なんとなく・・・。」「自分でもよくわからないけど、なんか気に入ったみたいで」
こんな答えしかできなくて。
でもこれ、言い換えれば、自分の意識や理性の部分ではわからないけど、自分の中の誰か（精神のずっと奥の方にあるかもしれないもの）は、これをすごく気に入っていて、心地よく感じている。
という事なんじゃないだろうか、と思ったりしています。
自分にとって必要なもの、不要なものを選別していくと。
結果、残るのはこういったものたちなんでしょうか。