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誰に伝えたいですか?
2018年05月27日 10:10インタビュー等でよく聞きます、何かうれしい事があった時や何かを達成した時「この喜びを誰に伝えたいですか?」と。
自分の中から湧き上がった喜びを誰かに伝える事で実感が湧いてきて、その喜びがMAXになる、一人の時には漠然とぼやけていた喜びの感情の輪郭が鮮明になる。
その後、共有された喜びは達成に変わり自分の経験として収納される、波打った感情は収まってくる。
喜怒哀楽の中の嬉しい事や楽しい事に関しては自然と人に伝えます、共有を経由してその感情はMAXになり、やがて収束してゆく。
辛さや悲しみや怒りについても同じ、伝える事によってその感情の輪郭が鮮明となり、やがて収束してゆく。
口に出さず、輪郭を鮮明にしなければその感情は、自分の中で漠然とした大きなネガティブとして、どんどん鉛色の重さを増してゆく。
ところで、もし人に伝える事で喜びがMAXになった後に収束していってしまうのだとしたら、だったら人には伝えないで一人で秘かに喜んでいたい・・・・・・・・というのは無理、どうしても言いたくなってしまいますし、嬉しい事があって「どうしようかな、言っちゃおうかな」「なによ、言いなさいよ」という、胸の辺りや頭の中が湧きたつ状態もしくはストリームな状態に長く居続ける事は、ちょっと、色々な意味で危険でもあるし。
嬉しい事だけではない、喜怒哀楽の全てが、誰かに伝える事で輪郭が鮮明になり、収束してゆく。
逆に考えれば、ネガティブな感情を抱くに至った原因を改善しようともし思ったのだとしたら、まずは伝えて、鮮明にして、収束させるという手続きをえない事には客観的にそして冷静に検討するのは無理なのですね。
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