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陰湿や姑息や嘘 薄気味の悪いもの

2016年11月11日 21:42

自分の性格を構成している要素の中で、自分でも嫌っている部分、見たくない部分、これに類似した性格を人に感じた時、その人に対して無性に腹が立ってくる、イライラしてくる。
こういうのは「なるべく腹を立てないように気持ちよく生きましょう」的な戒めのような意味合いもあるのかもしれないなあ、などという事を思わないでもない、です。
まあ、そういう事がないとは思いませんが、そんなこと以上に重要なのは、それは自分の中にもある自分でも認識したくない想いです、などという説教じみた言及ではなくーーそんなのは人からそう言い切られてしまえば、そんなような気分にもなってきてしまう事だってありますしねーー過去に自分にすっごいイヤな思いを、それも継続的にさせた人にその人が似ている、まずはそこを考えてみたっていいのかもしれない。
陰湿な執着、姑息な追い込み、嫌悪でしかない見せかけの優しさ・・・・もしくは見え見えの優しさもどきの薄気味の悪いもの。
こういった経験が、もし、いまだに処理しきれないで心の奥でくすぶっているのだとしたら、大人になった今、それを刺し向けてきたものと同質のものを目撃・接触・経験した時、大きな怒りに包まれる事は必然ですしね。
過去に自分に非常に嫌な思いを継続的に与えてきた人、それは自分が否応なく経験させられたことなのですから、当然自分の中には経験や知識や学習として残っている訳で、だからってその経験を自分がとりこんで、自分も人に同じような嫌な思いをさせようと企んでいるのかというと、それはまた別の話であって、もしそうなのであれば、冒頭の自分の嫌な部分を人に見ると腹が立ってくるというのは成り立つわけですが。
・・・・これは実感でしかないですが、腹を立てている人というのは、きちんと全部自分で認識出来ている場合も多々ある訳で、要は、自分はそういう想いをさせられるしかなくて非常に悔しかったし悲しかった、その人は今でも相変わらず、昔と変わらず、同じように接してくる時もいまだにあるが、自分は決して人に対してそういう事をしたくない、その人と同類には落ちたくない・・・・・だからそういうことを平気でしている他人を見ると、無性に腹が立つ・・・・・・と言う事なのですね。
だから、戦っているんですよね、その人は、刺し向けられた陰湿や姑息や嘘でしかないものと・・・・・これは本当に立派な事だと思います。
冒頭の言説を自然と受け入れられる方は、勿論それに越した事はないです、でももし、そこに何らかの違和感を感じるようなら、そういった言説に目を向ける必要はないのだと思います、そうしないと自分に原因のない事で自分を責める事にしかなりませんからね。
まずは、ご自分を強く持ってくださいね。

冒頭の言葉に限らないと思うんですね、どんなに周知されている常套句のようなものでもそうです・・・・・ご自身の意識の中にすっと入ってきて、優しく腑に落ちる事もあるのでしょう、でももしそうではない時は、ご自身をラベリングしてしまうのではなく、もう一歩進めて考えてみれば、そこに納得のいくものを発見できる場合もありますから、投げだす必要なんか全くないですから、大丈夫です。


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