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随時、構築し直しながら。

2016年04月15日 09:35

さまざまな理論を駆使する批評家、〇〇派哲学者、〇〇派社会学者・・・・、自分なりの価値観を確立するためにも、こういった方々の文章を読むこともあるかもしれません。
でもこれは、その考え方を自分に取り入れて、その考え方に自分の現状を当て嵌めて考えるといった類のものではないですね。
それだと、ただ自分をその著者の理論の枠に当てはめるだけになってしまいますし、第一、その著者と自分は違いますしね。
だからそういった本を読んだとしても「へえ、そんな考え方もあるんだねっ、まあ、自分は自分で考えるけどさっ」位の感じでいいんじゃないでしょうか、勿論取り入れたい所は取り入れて、これはどんな本でも一緒なのでしょうが。
言ってみれば、刺激を得る為にとか、思考を複雑にする為にとか。
物の見方は一つではない、というのは頭では分かっているんですけどね、それを実感するためにいろいろ読んでみて、その上で行動しつつ自分なりの価値観を築いてゆけばいいのでしょうね、これは勿論僕自身も含めてですが。
で、一旦価値観を築きあげたように感じたとしても、状況や経験によって随時、構築し直してゆくのがいいのかな。
ご年配の方がおっしゃる「人間一生勉強・・・」みたいなのは、こんな意味もあるのかなと思います。

それと、思うに、話は逸れますが・・・・、誰かに構築された理論というのは、やっぱりその人が自分で確認した現象を分析して頭で考えたりするわけですから、その時代とか文化的背景に基づいた一つの理想論とも言えない事もなかったりするのかな、特に心理を扱ったものの場合は特に、普遍のものを除いてですけど。
だからそのままを自分に当てはめて現実対応できるのかというと、必ずしもそうではない場合もあったりするように思います。
あくまでも自分の抱えている現実的なものとの折衷が必要なのでしょうね。

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