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食べないという主張

2021年04月30日 19:02

食べないという主張

摂食障害、拒食症、というより神経性無食欲症、よく思春期に思い悩みまたは閃き、自分なりの想像界においての身体イメージにより近づく為に・・・・・・・・みたいな押し付け解釈をされる事もありますけれど、そういう流れだけが正当という訳ではないように実感しています。

愛情の拒絶、自分をどこまでも遡ってゆくと、赤ん坊の自分、乳幼児の自分に突き当たる、その乳幼児期の自分は、自分の口というものをどのように利用していたか、泣き声で何らかのメッセージを送り続ける口、笑い声を奏でる口、母親の乳房に接続され乳汁を摂取する口、口というのは遡ればこれらの行為に利用されるツールだった。

大人になった今、摂食行為を否定する口、何故否定するのか、乳房から溢れ出る乳汁、これは母親から自分への愛情の証なのだと認識した時、その愛情の象徴である乳汁を摂取する自分の口、この時自分の口は愛情を受け入れる為に使われる、その愛情は適切な量だったのか、全く不足していたのか、逆にうんざりするほど過剰だったのか・・・・・・・・神経性無食欲性、よく母親との関係に焦点は当てられますが。

かつて母親の愛情を受け入れるより他になかった自分の口、食べない事によって、なにを主張しているのでしょうか、と言う、数多くある見方の一つ。


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