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食を拒むーー食べないという事ー

2016年09月07日 08:54

今くらいの時期でも、うすら寒く感じてしまう時もあったりして。
そんなふうに感じる時というのは、大抵、気がつくと朝に食パンかじっただけで、その後なんにも食べずに気が付けば夕方過ぎ、みたいな感じの時なのですが。
そんな日が何日か続くと、それはやっぱり確実に痩せます。
今は滅多にないですが、昔はそんな日常が延々と続き、体脂肪率が2%という、体脂肪計壊れてんじゃないかと疑ってしまうような事もね、当然その後慌てて食べて体重を元に戻すという事を何度か繰り返しましたが。
僕の場合は神経性無食欲症という事ではなく、どうしても食を疎かにしがちになってしまう。
「いや、なんか食べそびれちゃってさ」とかヘラヘラ言い訳しながらも、これは自分でも薄々分かってもいて。
食べようとちゃんと意識していれば、それなりに食べる時間というのは取れるんです、でもこれ、たぶんワザと排除・拒絶しているんじゃないのかな、と思う事もあります。
食べる事は大切な事だというのは十分理解した上で、食べる事を拒絶する。
栄養補給というのは、多分人が生きる上で重要な事の一つ、恒常性を保つため、機能し続けるため、生命を保つため。
この重要な事を何故拒絶するのか?
ーー食べるという重要な事を拒絶するのは、自分にはそれよりもっと重要な事がある、というメッセージの発信ーーでもこれは誰に向けたメッセージという訳ではないので、ナルシシズム、自己満足、それともシニシズムに基づいた自己肯定?・・・・・なんとなく、食べないことによって自分のプライドを保つ、という事なのか・・・・・まあ、これって倒錯?とも思わないでもないですが。
食べる事より重要な事というのは、何なのか?
それは、仕事、人と話す事、問題を共有する事、その人の現実と向き合う事・・・・・。
ーー食べる事というのは、多くの人の重大な感心事なのだが、自分は仕事に関心を向けているので、食べる事に執着するつもりはない、そんなことは二の次三の次ーーというメッセージを自分に対して発信しながら誰にともなく主張している・・・・・食べずに集中している自分をナルシシックに容認している・・・・・・と書くと、こりゃ完全に倒錯だね、本来は食べて、生命を維持した上での仕事なわけで、全く別の次元での話であるのにも関わらずですからね。
と書きましたが、昔はこんな感じだった事は確かだと思うんですよね、今はほんとにめんどくさい時、食べると精神も身体も思考も、僕の場合はなんとなく重くなるというかね。
今はただ単純に、なにかに夢中になっていると、他の一切の事に関心がいかなくなる、という単純な構造の問題です、だから、こんな感じで続けながら、時々体重計に乗ってキープしとけばいいかな、位に思ってるんですけどね。
・・・・・・でも、真面目な話、細い方の中には、食べるという重要な事を排除してまで、誰に向かって発信するわけでもなく、重要なメッセージを発信し続けている方、食べること以上に重要な、自分にとっての現実があると身をもって表現し続けていらっしゃる方もいらっしゃるのかな、という事を思います、ストイックな方とか、なにか痩身の文脈だけでは説明がつかないようにも感じていまして。
スーパーフラット・・・・・ちょっと使い方が違ってしまうのでしょうがこんなニュアンスも感じます、全ての常識的な価値観を排除して、同一線上に自分に関連する全ての物事を並べて(食・仕事・趣味・プライドその他精神的な事も、全て)、自分独自の価値観に基づいて順番を付けた時、必ずしも食が上位に来るとは限らないんですよね、人によっては。
下位をないがしろにする事で、上位により大きな価値を与える、という考え方もありますし。
A君B君の2人組のアイドルがいたとして、A君を好きだったとする、その時、A君をほめたたえるのか、B君を卑下するのか、どちらもA君とB君に価値の差をつけるためになされる事・・・・ちょっと微妙な例えになってしまいましたが。
すいません話が逸れました、だから、やっぱりダイエットの文脈だけでは語りきれない方というのは確実にいらっしゃって、なんと言うか、キープしながら、まずは自分にとってのスーパーフラットの状況に、少しづつ向き合ってゆけばいいのだと思います、それがご自身のあり方なのですから。
今まで生きてきた長い時間の、さまざまな想いが、たくさん溜っている方もいらっしゃいますしね。


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