神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


20.自分にかかる薄い膜

2014年11月08日 20:37

時々経験する事があるんですけど、「さあクリスマスが近づいてきました、町はこんなに賑わって・・・」「お盆休みまっただ中、首都圏のレジャー施設では・・・」みたいな事をテレビで目にしても、なんの感情もわかずに、なんか自分とは違う世界の出来事のように感じて、なんていうか自分に薄い膜がかかっていて、世間がウキウキしている感じをあえてシャットアウトしているような。
このような感覚には、なにか大切な事に意識が集中して充実感を伴っている陽性の場合と、満たされない想いや疎外感・孤独感を伴う感情に支配されていて、あえて世間から自分を切り離しているような空虚感を伴う陰性の場合があるように思います(あくまで僕個人の場合ですが)。
陽性の充実感の場合は、それはそれでいいんですけど、問題は空虚感を伴う陰性の方で、僕の場合はお客さんとの約束の時間のちょっと前になると自然と元の状態に戻ってしまうからいいんですけど、もしこれが他の仕事についていたら、自力で普段の状態に戻すのに少し苦労するんじゃないかなと思う事があります。
やっぱり一番いい方法は、同じ想いを抱えている人、または本当にその想いを共有(共感ではなく共有です)する事が出来る人と現況を認識しながら、一旦一緒に少し落ち込んでから、手を取り合って浮上してくる、という事だと思います。
幸せそうな人や、満たされて自信満々の人に話したって、その人と比べてしまって、余計に自分の空虚感が際立たされるだけの場合もあるでしょうから・・・。
なんか最近、立て続けに知り合いからこういった類の質問をされたんで、ちょっと書いてみました。
そういう思いを抱えた人の話を聞くときは、共感や同情だけではなく、その人を尊重しつつも、もう一歩踏み込む覚悟の様なものがあるといいんじゃないでしょうかね。
みんな少しずつ頼り合いながら、生きていければいいんじゃないでしょうか。
僕はそんな風に思っているんですけど。
・・・なんか秋ですね、ちょっとしんみりします。


◆下記のボタンは使用しておりません

—————

戻る