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21.外傷体験
2014年11月09日 16:18最近聞かれることつながりで・・・。
過去に何かつらい体験、屈辱的な体験、衝撃的な体験をして、その事を意識すると、辛くなったり、腹が立ったり、寂しくなったりと何かしらの陰性の感情に囚われてしまう。この場合その体験を自分の外に追い出して意識しないで済むようにするには、どうしたらいいか?
これはよく友人達から聞かれるんですけど。
それが生死に関わるような衝撃度の大きい体験の場合は、まず始めに心療内科の先生に相談すべきだと思うんですけど、そこまでではない外傷体験の場合にどうするかという事なんですけど。
そういう体験が自分に起きたことを認めたくない場合や、自分の記憶から消し去ってしまいたいと思っている場合、それは自分の生活史の一部には組み込まれていなくて、ふわふわと自分の意識の片隅に浮いていて、他の事に集中している時には忘れているんだけど、なんかほっとした瞬間とか、一息ついた瞬間にたいしたキッカケもなくその事に意識が向いてしまって、消し去ろうとするんだけどそうもいかなくて、悶々としてる間に、他の嫌な記憶も勝手に引き連れてきたりして・・・。
これはもちろん僕自身も経験してますし。
でも、これを意識から消し去ったり、なかったことにするという事は難しいと思うんですね、もう体験してしまっている訳ですから。
消し去るという事は強い暗示だったり解離だったりするのかなと、でもそれを否定するつもりは全くありません。
あくまで僕個人の見解として、外傷体験を自分の意識から追い出すことは難しいんじゃないかという出発点に立ってなんですけど。
やっぱり一番自然で無理がないのは、その外傷体験の上に(または土台となっている下の部分に)新たな体験を積み重ねていって最終的に自分の生活史に組み込む、という事だと思います。
なんていうか「自分は○○の体験をしました、それは結構思い出すと辛かったんですけど、その体験を出発点として、色々な事を考え、場合によっては行動して、その結果今の自分があります」といった感じで、具体的な事を書く訳にいかず、すごく抽象的で申し訳ありませんが、こういう事だと思うんですね。
自分の外傷体験と向き合う事は、結構ひとりでやるには辛いことなんで、誰か信頼できる人に頼るというのはじゅうぶんアリだと思うんですけど、その場合には、相手が100%献身的に自分の事だけを考えてくれているのかという事と、相手に全く邪な気持ちがないかという事だけは、しっかりと見極めた方がいいんじゃないでしょうか、これは通常の相談事にも、もちろんあてはまりますが。
頼った結果、新たな外傷ができたでは辛すぎますから。
同じ体験をしても、一方は何ともなくて、もう一方は深く傷ついたりする事もあり、なかなか人にわかってもらうのは難しい時もありますが、傷つく人が弱いとか、そういった事は一切なく、人それぞれの個性ですよね。
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