神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


41.環境と顔

2014年12月03日 19:39

長年乗った車を、買取業者さんに引き取りに来てもらった時に、車の中から必要なものを出そうと、トランクをガサガサやっていたら、もう17~18年前のスキーのシーズン券が出てきまして、そのシーズン券には、本人と確認できるように写真がついているんですけど、その写真を見て愕然としたといいますか。
なぜかテッカテカに日焼けした顔で、なぜか坊主頭に細い眉毛で、おまけにちょいわるオヤジに憧れてたのか何だか知らないけど鼻の下とアゴに5ミリ位のひげが生えてて、見た瞬間「何だこいつ、こえ~っ」って思って。
面白かったんでこの写真を人に見せ、細い路地を歩いている時に、この写真の人が前から歩いてきたらどうするか、と聞いたところ、9人に聞いたんですけど、感想はというと 絶対目を合わせない4人 横道にそれる2人 具合が悪いふりをする1人 死んだふりをする1人 戦う1人 という結果で「戦うってなんだっ」とも思いますが・・・。
今の僕が、このテッカテカの無精ヒゲ君に出くわして、その人がこっちを見てたら、そうですね、たぶん目にゴミが入ったフリをして目をかきながら、そーっと足音を立てないように息をころして立ち去る、といった感じでしょうか。
思い返すに、当時の僕はちっちゃな会社を経営していたんですけど、まだまだ子供で「絶対になめられないように」とか「成功しているように見られたい」みたいな想いがあったんじゃないかと思うんです。
でもなんでそれがテカテカ坊主につながるのか、よくわかりませんが・・・。
ちゃんとした大人の方から見れば、相当に滑稽だったんだろうな、と思います。
その後、紆余曲折あってから、今の場所に落ち着くんですけど、、今の顔を写真に撮って比べてみると、全然同一人物とは思えなくって。
今は仕事柄、強烈に個を主張する必要がなく、又したいとも思わないのですが、逆に主張すべき個なんて持ち合わせてないような感じでもありまして。
いつも、なんというか、つかみどころの全くないような、相当うすぼんやりした表情をしているみたいなんですけど。
でもこれが、今の自分に合ってるんじゃないかと思ったりしてます。
環境が人をつくって、それが顔に現れるということでしょうか。
その環境を選択しているのも、究極的には自分という事になってしまうんでしょうけど。
「うすぼんやりを極められたらいいな」と少し思っています。

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